2005年 03月 17日
事故を見た
地下鉄のホームで、じいさんが電車に突っ込んだ。

車両の先頭ではなく、走っている電車の側面に突っ込んでいった。

オレの右側、多分3mくらい。女性の「あぶない!」という声が聞こえた。じいさんはフラフラと、手を前に出して電車に接触した。ホームに続く下り階段のすぐ側。何かの拍子で勢いが付いてたのか。明らかに酔っ払っている足取りだった。

じいさんの手が電車に当たった。じいさんはバランスを崩し、今度は頭。

ゴツン。ゴッ。ゴッ。

酷く嫌な音だ。

じいさんの額の皮が半分以上めくれ上がったのが見えた。肘も肩も電車にぶつかった。ホームに叩きつけられたじいさん。

一瞬の出来事。

鮮血がホームに飛び散る。

死んだと思った。実際、暫くじいさんはピクリとも動かなかった。

だが、オレが電車を待っていた場所というか、じいさんが電車に接触した場所は、車両の先頭から4両目くらいの場所。電車のスピードはかなり落ちていたと思う。

オレや周囲の人たちが駅員さんを呼びに走ったり、緊急ボタンを探したりしてるうちに、じいさんの連れが傷を衣類で覆い、意識を確かめるように呼びかけていた。じいさんが連れに言葉を返したのが聞こえた。じいさん、生きてたよ。よかった。人死にの瞬間なんか見たかねえ。

「えへへえ~。悪いねぇ~」とじいさん。連れの女性が「お酒飲んでるんですよ」と駆けつけた駅員さんに説明している。じいさんは、担架で運ばれていった。

多分10分近くの間、電車は停車していた。

運行を再開した電車の中でちょっと考えた。

スピードが落ちていたとはいえ、あれだけ頭を打ったんだ。喋ってたけど、ホントに大丈夫だったのか? あの後ガタっと…。

いやいや、考えるのはやめとこう。

ともあれ、こんなの見たの、初めてだ。だが、案外ビックリしない自分にビックリした。オレってヤツは人間としてどこか欠陥があるのかもしれない。
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by alouatta | 2005-03-17 23:19 | 雑記


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