2005年 12月 20日
『ハサミを持って突っ走る』
古本屋で、「お。バロウズ!」と思って手に取った本だ。

でも、著者名をよく見るとウィリアムじゃなくてオーガステン。ビートのケルアックやギンズバーグなんかと連んでいた、『裸のランチ』のウィリアム・バロウズとは別人だ。オーガステン・バロウズ。

棚に戻して買うのは止めようと思ったが、オビに書かれていた文字が目に入った。

「アル中の父親と精神病の母親に~」

ああ。なんとなく面白そうだ。4~5年前だったかな、ロナルド・シーゲルって作家(?)が書いた『パラノイアに憑かれた人々』を読んで以来、なんとなくそのテの本をよく読んでる。つーわけで、そのままレジに持っていった。

内容は、ホモのガキがキチガイに囲まれて育つ話。

これまで読んだキチガイ系の本と較べると、キチガイのキチガイっぷりがなんとなくステレオタイプで、ちょっと異常性に欠ける印象。フロイトの理屈が通奏低音のように流れているあたり、なんともありきたりだ。でも、実はホモの主人公が著者自身で、彼の記憶が元になった話らしいので、そのあたりの古くささというか使い古された感も、なんとなく納得できる。

この本の登場人物に、インチキ臭い精神科医が出てくる。彼のセリフに、「怒れ。怒るのを我慢しているのは精神を自ら抑圧している」みたいな(ちょっと違うかも)のがあった。

そーいやオレ、最近怒ってねえな。少なくとも、怒りを人に向けたりしてねえ。溜め込んでるつもりも、我慢してるつもりもないんだけど、言われてみればタマには怒った方がいいのかもしれない。

つーてもなあ、面倒くさいし、怒るの。エネルギー使うしさ。かったり。後々みっともないし。ムリして怒っるコトもねーか。温厚でいいんじゃね?

って……、案外こーしてオレ自身、怒りを溜め込んで、精神に異常をきたしてんのかもな。

ま、いいや。ええと。この本は、まあまあ面白かったです。
[PR]

by alouatta | 2005-12-20 04:09 |


<< とか日記を書いてる時間じゃねえな      no title >>