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2007年 04月 07日
今年に入ってから読んだ本
今年に入ってから小説を読んでない。これまで小説以外の本をほとんど読んでないオレにしては珍しい。

つかまあ、おっさんなので年相応に含蓄のある言葉を少しでも吐けるように、エンタテインメント系統の本じゃなくて、「コレ読めばちょっと利口になった気になるかもしんない」と錯覚できる本を、今年は読んでみようかと思ったわけで。

オレが好きなブコウスキーの本にも印象に残る言葉があったりする。だが、それは「アル中に便秘はいない」みたいなカスな言葉ばかり。他人と話してる時に使えるようなもんじゃない。というわけで、通勤電車ん中でサッカー雑誌やエルゴラを読む合間に、所謂新書版の本の字面を追ってる。

まず、『論語』。孔子の教えを分かりやすく噛み砕いて書いてあった。オレにも良く分かった。もうちょっと詳しく書かれてんのも読んでみたくなった。

『「孫子の兵法」がわかる本』。次は孫子。これまた分かりやすくて、なんかタメになった。論語は、読んでる時に「あー、ちゃんとしねえとダメだなオレも」とか思ったんだけど、孫子はどっちかっつーと色んな事に向き合う時の考え方として参考になるな。コレももうちょっと詳しいのを読みたくなった。

次は、『はじめての部落問題』。ん~。オレが知らない事がいっぱい書いてあった。まあ、キング牧師とかガンジーとかマンデラとかマルコムXとかジミ・ヘンドリックスとかが好きなオレは差別大嫌い。でも、この本の作者が言いたい事は分かるんだが、「違いがあって当たり前」が「マジョリティのコモンセンス」より価値があるとでも捉えられる考え方には、違和感を感じた。

『ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る』。なんだ、広い意味で言うとオレもワーキングプアだったのかw チクショーww

次は英語のチョイ知識本。『これを英語で言えますか?』。8割がた知らなかった。勉強になった。

で、昨年話題になった『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』。これはためになった。

次は孫子に続いて、また中国古代思想本。『孟子 不安と混迷の時代だからこそ』。オレは、孟子の考え方とかを解説してくれる本と期待してこの本を買ったんだが、コレはどっちかっつーと耄碌したジジイが孟子をダシに現代文明にツバを吐きつつクダを巻いてるような内容だった。まあ、昭和35年に書かれた本っつー事もあるのかもしんないけど、なんか気に入らなかった。オレとしては「ジジイの戯言はいいから、孟子の言葉を分かりやすく教えろ」ってな感想だ。

しりあがり寿『表現したい人のためのマンガ入門』。マンガの描き方っつーより、セルフプロデュースした方がいいよ的な、万人向けの本。他もそうだけど、コレは特に読みやすい。

で、今日読み終わったのが、オレ的にダメな孟子本を読んでガックリ来た反省をもとに、ちゃんと数ページ立ち読みしてから耄碌ジジイの戯言要素がないのを確認して買った『孟子』。前に読んだのと違って、読み応えがあった。孟子の言葉の解説っつーより、それが生まれた時代背景とかどのように受け継がれたかみたいな話がメインだったが、戯れ言本に比べると1万倍マシだった。

まあ、なんつーか今年はこんな感じの本を考えナシに読んでいこうと思う。

しかし、いちいちamazonにリンク貼ってるオレってバカみたい。

by alouatta | 2007-04-07 03:16 |


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