カテゴリ:本( 20 )

2006年 04月 20日
『ぼくは747を食べてる人を知っています』    ベン・シャーウッド
この小説は、久々にヒット。素直に面白かった。

747、つまりジャンボジェット・ボーイングセブンフォーセブンを喰らい尽くそうとするオッサンが出てくる話。

飛行機食う理由がすげーバカなんだけど。

ジャンル分けすれば多分、ラブロマンスの類に入るんだと思う。でもどっちかっつーと、大人向けの童話かな。童話にしちゃ、ちょっと長いけど。

しかし、登場人物が誰も死なない小説を読んだのは、実に久々だな。飲み屋とかで話のネタにストーリー展開を喋っても、多分、誰も気を悪くしない内容。怖くないし、他人様にもお薦めできる。

オレにしては珍しくマトモな本を選んだってトコだ。

次はまた、まだ読んでないアーヴィン・ウェルシュのヤツでも探してくるか。ヘドが出るような話のヤツ。楽しみだ。
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by alouatta | 2006-04-20 01:02 |
2006年 03月 16日
『COSMOPOLIS』 ドン・デリーロ
つまんねー本だった。

まったく感情に訴えかける事のない内容。

中身のない成功の空しさを描いたんだろうが、本当に虚しくて、オレには何も伝わらなかった。

でも、これでアメリカでは評価されてるらしい。翻訳が悪いのかな。いや、オレの感受性が鈍ってるだけなんだろうな。 
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by alouatta | 2006-03-16 01:50 |
2005年 12月 20日
『ハサミを持って突っ走る』
古本屋で、「お。バロウズ!」と思って手に取った本だ。

でも、著者名をよく見るとウィリアムじゃなくてオーガステン。ビートのケルアックやギンズバーグなんかと連んでいた、『裸のランチ』のウィリアム・バロウズとは別人だ。オーガステン・バロウズ。

棚に戻して買うのは止めようと思ったが、オビに書かれていた文字が目に入った。

「アル中の父親と精神病の母親に~」

ああ。なんとなく面白そうだ。4~5年前だったかな、ロナルド・シーゲルって作家(?)が書いた『パラノイアに憑かれた人々』を読んで以来、なんとなくそのテの本をよく読んでる。つーわけで、そのままレジに持っていった。

内容は、ホモのガキがキチガイに囲まれて育つ話。

これまで読んだキチガイ系の本と較べると、キチガイのキチガイっぷりがなんとなくステレオタイプで、ちょっと異常性に欠ける印象。フロイトの理屈が通奏低音のように流れているあたり、なんともありきたりだ。でも、実はホモの主人公が著者自身で、彼の記憶が元になった話らしいので、そのあたりの古くささというか使い古された感も、なんとなく納得できる。

この本の登場人物に、インチキ臭い精神科医が出てくる。彼のセリフに、「怒れ。怒るのを我慢しているのは精神を自ら抑圧している」みたいな(ちょっと違うかも)のがあった。

そーいやオレ、最近怒ってねえな。少なくとも、怒りを人に向けたりしてねえ。溜め込んでるつもりも、我慢してるつもりもないんだけど、言われてみればタマには怒った方がいいのかもしれない。

つーてもなあ、面倒くさいし、怒るの。エネルギー使うしさ。かったり。後々みっともないし。ムリして怒っるコトもねーか。温厚でいいんじゃね?

って……、案外こーしてオレ自身、怒りを溜め込んで、精神に異常をきたしてんのかもな。

ま、いいや。ええと。この本は、まあまあ面白かったです。
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by alouatta | 2005-12-20 04:09 |
2005年 12月 05日
『マラボゥストーク』
映画にもなった『トレイン・スポッティング』で知られるアーヴィン・ウェルシュの小説、『マラボゥストーク』を読んだ。

植物人間になってしまったチンピラが、最後には惨殺される、重く暗い社会派ファンタジー作品。

……。

いや、なんかそんな感じの作品なんだって。読めば分かると思うんだけど。人には勧められないが、オレは結構気に入った。面白かった。

主人公は植物人間になる前は、スコットランドリーグのチーム、ヒブス(ハイバーニアン)の試合に付いて回るフーリガン。この本はルポルタージュじゃなく創作作品だから、描かれているフーリガン像にどこまで信憑性があるのか疑わしいんだけど…、もしこの通りだとすれば…、凄いねフーリガン。会いたくねえや。怖すぎ。日本のサポーターにも捕まったり非難されたりしてる連中がいるけど、コイツらがやってる事に較べたら稚気に等しい。まるっきりのお遊び。フーリガン、マジ怖い。日本は、今の程度のノホホンでいいよ。

しかし、こんな連中が見に来てるトコで中村俊輔はやってんだよな。すげーや。

ちなみに「マラボゥストーク」ってのは、死肉をあさるでっかい鳥らしい。タンザニアとかにいるみたいだ。(link

つか、ホント、この本は読まない方がいい。気分悪くなる。
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by alouatta | 2005-12-05 22:35 |
2005年 11月 14日
『カメラ』
ジャン・フィリップ・トゥーサンって人が書いた『カメラ』って本を読んだ。

内容らしい内容はあんまりなかった。なんとなく空気感みたいのは感じたけど。

オレの感性が鈍いんだろうか。

この小説の主人公、なんらか仕事をしてるみたいなんだけど、時間が有り余ってる。金も持ってそうだ。

何の仕事してんだろ(書いてあったのに気付かなかったのかもしれない。多分小説家本人なんだろうな)。

このテの主人公が出てくる小説は少なくない。そうゆーのを読むと、いつも羨ましいなあと思う。

ただ、そういう小説は大抵オレは面白いとは思わないんだけど。この小説も同じ。

でもまあ、翻訳が上手かったせいか、そこそこ読めた。
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by alouatta | 2005-11-14 23:32 |
2005年 10月 12日
『切り裂きジャックの日記』
『切り裂きジャックの日記』って本を読んだ。

へえ。こーゆー事件だったんだね、切り裂きジャックって。知らなかったよ。名前は知ってたけど。映画とかで。カプコンがゲームで使ってたよな、確か。

この本は、二つの要素から構成されている。ひとつは日記の信憑性を確かめる作業の解説。もうひとつが、この日記を書いたとされる人物とその周りの人々の人間ドラマ。

冒頭には殺害された被害者の陰惨な写真が載ってるし(19世紀末の写真なので不鮮明なのが救いだ)、前半は日記に記された殺害の模様と今も残っているらしい“記録”との摺り合わせが詳しく書いてある。怖いのが嫌いなオレにとっては、「うえ」って感じ。

でも、中盤から様相が変わってくる。

この日記を書いたとされる、つまりこの本の中でJack the Ripperとされている薬物中毒の紳士が、嫁さんに裏切られたのをきっかけに狂っていく。そんな感じの悲劇が描かれている。この嫁さんが、後に裁判にかけられたおかげで、詳細な記録が残っていたらしい。よくこんなもんあるな。イギリスすげー。

最初はこわごわページを捲っていたんだけど、途中からは結構面白く読めた。つーてもこの日記、本物と証明されたワケじゃないらしい。

オレ的には読み応えがあって良かった。死体写真がなかったらもっと良かったのに。
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by alouatta | 2005-10-12 00:25 |
2005年 10月 03日
気持ち悪い本を読み始めた
随分以前に買った本がある。

なにげに買ったんで、内容は吟味していなかった。

ちょっと見てみたら、冒頭にデスマスクが載っていた。

うえ。読みたくねえ。なんだ、これ。

そのまま1年以上放置していたが、今は気分最悪。凹みまくりの落ち込みまくりだから、読み始める事ができた。

この、精神的な落ち込みがなかったら、読むことはなかっただろうな。

読み終わったら感想文書くと思う。
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by alouatta | 2005-10-03 23:25 |
2005年 06月 14日
『ヘブンアイズ』読了
一応最後まで読んでみたが…。

なんだかよく分からなかった。

作者はイギリスではかなり評価が高いらしいけど。よく分からないのに、妙に優しくて悲しくて。なんか読み終わって酷く落ち込んだ。こーゆーのは苦手だ。

つかオチがなかったんだけど。最初は河童の話? とか思ったんだけど…。違う…んだろうな。
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by alouatta | 2005-06-14 02:35 |
2005年 05月 16日
『KING RAT』読了
イギリスの小説。

タイトル通り、ネズミの王様が出てくる話。

“あとがき”によると、「ダークでヒップなゴシックホラー」らしい。オレはバットマンとかスパイダーマンみたいな、アメコミのヒーローもんみたいに感じたけど。

実はこの本、クライマックス直前まで一気に読んだんだけど、そこでページをめくる手が止まった。そのまま半年ほど放っておいた。中盤までは興味が続いたけど、“最後の戦い”の前にほとんどネタが終わったような気がして「もういいや」って感じになった。

今回、一応最初から読み直して、ちゃんと最後まで読み切った。読み切って思ったのは、案の定最後はドタバタで終わっている。

ラスト1ページまで読ませるアイデアが足りなかったような感じ。

でも、オレの趣味からすると水準以上。面白かった、って言っていいだろ。途中までだけどw ヘンなものが読みたい人にはお薦め。
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by alouatta | 2005-05-16 22:28 |
2005年 04月 07日
『ダ・ヴィンチ・コード』読了
読み終わったのは2週間くらい前なんだけど。

ここんトコ仕事だけの毎日なんで、日記に書くネタなくて、ちょい前の記憶を引っぱり出して書いてみる。

で、『ダ・ヴィンチ・コード』

面白かった。売れてるの、当然。

基本はエンタテインメント。でも、その中にキリスト教の歴史云々とか伝説とか学説みたいのがいっぱい入ってる。飽きない。オレなんか、読み終わった後、いろいろググって調べてしまった。知的好奇心を刺激されたってヤツ? なんかそんな感じ。

エンタテインメント部分だけだとちょっとアレな感じ。かといってソレ抜きでキリスト教関連の知識ばっかり書かれてたら多分20pくらい読んだ所で放り投げてたと思う。

ハナシのネタてんこ盛りなので、まだ読んでない人にはお勧め。

これ読んで、ちょっと利口になった気になったけど、所詮は付け焼き刃的知識。既に170万部も売れているらしい(上下巻合計?)ので、偉そうに何か語ろうってのは恥をかくだけのような気もする。

まあ、面白かったっつーことで。
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by alouatta | 2005-04-07 00:22 |